QGIS3.X系による地図タイル画像(TMS)作成方法
はじめに
QGIS3.X系での地図タイル画像(TMS)を作成する方法について紹介させて頂きます。
準備するもの
- QGIS3.6
- 背景地図データ(なんでも良い)
- 本稿では、背景地図として国土数値情報ダウンロードサービスより、行政区域データを利用しました。
地図タイル画像(TMS)を作成するためのプラグインインストール
- メニュー -> プラグイン -> プラグインの管理とインストールを選択します。
- 検索ウィンドウに Tiles と入力します。
- 検索リストに表示された Tiles XYZを選択します。
- インストールボタンを押下し、Tiles XYZプラグインをインストールします。
Tiles XYZプラグインの起動
- メニュー -> プロセッシング -> ツールボックスを選択します。
- QGISの右側に プロセッシングツールボックス が表示されますので、そのツリーリストにある Tiles XYZを展開し、 Generate XYZ tiles(Directory) をダブルクリックします。
Tile XYZプラグインの設定方法
ほとんどは初期設定で良いのですが、特筆して設定すべき項目について解説します。 設定が終われば、実行ボタンを押下します。
Extent (xmin, xmax, ymin, ymax)
タイル画像作成範囲を以下の3つより指定することができます。
- キャンバス領域を使用
- キャンバス上で領域を指定する
- レイヤの領域を使う
利用用途に応じて、上記3つの中から選択するようにしてください。
Minimum zoom
最小(広域)のズームレベルを指定してください。
Maximum zoom
最大(詳細)のズームレベルを指定してください。 なお、値を増やせば増やすほど、生成されるタイル画像が多くなります。地図上で大きく拡大する際には便利ですが、その分画像サイズが大きくなりますので、バランスを考えて指定してください。
Tile width
256固定としてください。
Tile height
256固定としてください。
Output directory
生成するタイル画像の出力先ディレクトリを指定してください。
Output html (Leaflet)
生成したタイル画像を確認するためのHTMLファイルを生成する場合は、HTMLの保存先を指定してください。